TI-FRIS プログラム詳細

 

人材育成プログラムの全体像

TI-FRISでは、専門分野で世界を先導しつつ、異分野の研究者と学際研究を展開できる力(学際性)、世界の研究者と切磋琢磨して研究を推進する力(国際性)、および社会と連携して研究成果を社会実装できる力(社会性)を兼ね備えた世界トップレベル研究者を育成するため、国際共同研究プログラム、学際研究者交流プログラム、研究社会実装プログラム、トランスファラブルスキル修得プログラム、共通プログラムの5プログラムを実施します。

また、本事業の育成対象者「TI-FRISフェロー」の安定的、自立的かつ国際的な研究環境を確保し支援するため、TI-FRISフェローごとに国内メンター及び国際メンターを配置します。

“学際性”

学際研究者交流プログラム(5年間)

専門分野と機関の垣根を越えて集い、研究成果について発表・討論を行って学際融合研究に発展させる研究交流を行います。異分野の研究者と学際研究を展開できる力(学際性)を強化します。

学際融合研究交流会(TI-FRIS/FRIS Hub Meeting)

若手研究者が学際融合研究の重要性を理解し、活用できる研究者に成長するのをサポートする機会として、幅広い分野の研究者が交流する学際融合研究交流会(Hub Meeting)を、月1回(原則として第4木曜日)、東北大学を拠点にオンラインで開催しています(学際科学フロンティア研究所との共催)。発表は「自分の分野の何が面白いのか」「自分の分野の研究方法とは」「自分の分野内だけで解けそうにない問題の紹介」などに重点が置かれます。

学際融合研究者育成合宿(TI-FRIS/FRIS Retreat)

異分野研究者交流と共同研究テーマの発掘を行うための学際融合研究者育成合宿(TI-FRIS/FRIS Retreat)を東北地域で年1回、2日間、開催しています(学際科学フロンティア研究所との共催)。普段と異なる環境で、自由な議論を行うことで、新たな発見が期待できます。
■ 開催実績

学際融合研究支援

学際融合研究者交流の結果、それぞれの研究者が持つ学際融合研究のシーズを利用して、論文出版が可能な学際融合研究に発展するよう促すため、分野や機関の垣根を越えた優れた共同研究の提案を公募し、研究費の支援を行います。(審査により採択、1件あたり上限50万円(各年)、2年間)
“国際性”

国際共同研究プログラム(5年間)

TI-FRISフェローが毎年1か月程度海外研究機関に滞在して、世界のトップレベル研究者と継続的な国際共同研究を実施します。世界の研究者と切磋琢磨して研究を推進する力(国際性)を強化します。

スタートアップ支援

TI-FRISフェローがそれぞれの分野で世界トップレベルの研究を推進することができる独立した研究環境を整備するために、スタートアップ支援を実施します。(1件あたり上限100万円(各年)、最長2年間)

国際共同研究支援

TI-FRISフェローが海外の研究機関(原則として国際メンターの研究室)に1か月程度滞在して国際共同研究を行うために必要な旅費や研究費等を支援します。(1件あたり上限100万円(各年)、最長5年間)

研究成果発表支援

研究成果の発表のために要する経費(国内外での国際会議参加費や論文投稿料等)を支援します。(審査により採択、1件あたり上限40万円(各年)を標準とするが年度毎に見直す)

セミナー開催支援

セミナーを開催するために必要な経費(講師旅費、講演謝金、広報のための費用等)を支援します。(審査により採択、1件あたり上限30万円(各年)を標準とするが年度毎に見直す)
“社会性”

研究社会実装プログラム(5年間)

TI-FRISフェローが参画企業等と産学共同研究を行い、研究成果の社会実装に発展させるための交流や支援を実施します。社会と連携して研究成果を社会実装できる力(社会性)を強化します。

産学共同研究サポート・社会実装サポート

社会と連携して研究成果を社会実装できる力(社会性)を強化するため、TI-FRISフェローが参画企業等との産学共同研究を実施する際のアドバイザーによるサポートを行います。材料研究開発や産学連携で豊富なご経験をお持ちの吉田栄吉先生(東北大学産学連携先端材料研究開発センター(MaSC)副センター長・特任教授)にアドバイザーをお願いしています。
 

アドバイザー

吉田 栄吉 特任教授

東北大学

産学連携先端材料研究開発センター(MaSC)
副センター長

■ Bio
1982:  M.D. (Science), Department of Chemistry, Graduated School of Science and Engineering, Aoyama Gakuin Univ.
Joined Tohoku Metal Industries Ltd. (Tokin).
2002:  Ph.D. (Engineering), Department of Material Science and Engineering, Graduated School of Engineering, Tohoku Univ.
2011:  Vice President and Director of the Board.
2016:  Fellow
Guest Professor of IMRAM, Tohoku Univ.
2017:  Deputy Director and Specially Appointed Professor of MaSC, Tohoku Univ.
 
■ Awards
2004:  MSJ Outstanding Research Award.
2005:  Commendation for Science and Technology by the Minister of Education, Culture, Sports, Science and Technology.
2006:  IEC 1906 Award.
2008:  The Ichimura Prize in Industry.

産学共同研究・社会実装支援

優れた共同研究や社会実装の提案を公募し、研究費の支援を行います。(審査により採択、1件あたり上限50万円(各年)、2年間)

 

トランスファラブルスキル修得プログラム(5年間)

トップ研究者講座、学術インパクト講座、社会インパクト講座、産業界R&D・社会実装講座、学際研究講座を実施します。世界トップクラス研究者に不可欠なスキルを強化します。オンライン開催や収録動画のアーカイブ化(TI-FRISフェローが対象)などによって、弾力的な運営を進めています。
(注)トランスファラブルスキルとは、対課題スキル、自己管理スキル、対人スキルなど、業種や業務内容等を超えて応用可能な能力を意味します。

トップ研究者講座

世界のトップジャーナルへの論文掲載や海外の研究費獲得に向けたスキルの修得を目指す講座。参画機関の高被引用論文著者および海外の研究プロジェクト参加経験のある教員、理事・総長・学長といった学識経験者、海外の連携機関のトップ研究者(主にTI-FRISフェローの国際メンター)から講師を招きます。

学術インパクト講座

世界のトップジャーナルへの論文掲載等、世界トップレベルの学術的インパクトを生み出すためのスキルの修得を目指す講座。

社会インパクト講座

自身の研究が社会に及ぼしうる影響について多角的に構想し、他の関係者に伝え、実装を目指し多様な関係者を巻き込むスキルの修得を目指す講座。

産業界R&D・社会実装講座

社会や企業における問題やその解決法、さらには社会と連携して研究成果を社会実装する方法について理解を深め、スキルの修得を目指す講座。共同実施機関である三菱総合研究所や連携企業から講師を招きます。

学際研究講座

学際研究のノウハウや、国外でポジションやグラントを獲得するプレゼン能力やマネジメントスキルの修得を目指す講座。3,40代の若手および中堅日本人PIから講師を招きます。

 

共通プログラム

参画機関の連携の下、TI-FRISフェローが独立した研究環境で研究を実施するための基盤となる研究設備を提供する「研究設備共用ネットワーク」を整備します。 TI-FRISフェローの成果発表、TI-FRISフェローと参画機関および連携機関の関係者間の交流のための国際シンポジウムと、事業の情報発信のための国内シンポジウムからなる「TI-FRISシンポジウム」を開催します。

研究設備共用ネットワーク

各大学が有する共通施設をTI-FRISフェローが学内利用者と同じ条件で利用できる環境を整えます。東北大学のテクニカルサポートセンターおよびTI-FRIS CoRE(学際科学フロンティア研究所FRIS CoREと連携)など、参画大学の共用設備をデータベース化し、本事業のTI-FRISフェローが学内と同じ条件で利用できる研究設備共用ネットワークを構築します。

TI-FRISシンポジウム

TI-FRISフェローの英語での成果報告や、TI-FRISフェローと参画機関および連携機関の関係者間の交流を行うために、年1回、2日、仙台において国際シンポジウムを開催します。また、国内シンポジウムを同時開催します。
■ 開催実績

 

ダブルメンター制度

TI-FRISフェローの安定的、自立的かつ国際的な研究環境を確保し支援するため、TI-FRISフェローごとに国内メンター及び国際メンターを配置します。メンターとは、良き指導者、良き理解者、良き支援者の意です。メンターは、TI-FRISフェローの研究・教育活動の推進に必要な助言と支援を行うとともに、本事業におけるTI-FRISフェローの活動状況のモニタリングに関する業務を行います。

国内メンター

TI-FRISフェローの所属機関のシニア教員に国内メンターへの就任をお願いしています。国内メンターには、以下の2つのタスクをお願いしています。
■ TI-FRISフェローへの助言と支援
研究活動の推進に必要な支援について、独立した研究環境の提供をお願いしています。独立した研究環境の考え方は大学や部局により幅がありますが、少なくとも研究スペースの確保と本人の研究費を自ら執行できる環境の確保をお願いしています。また、研究・教育活動の推進に必要な助言について、必要に応じてアドバイスをお願いしています。
■ 進捗状況の確認
TI-FRISフェローの進捗状況を把握することで事業の有効性を確認するために、国内メンターには、年1回、7月頃に、ごくシンプルな評価アンケートへの回答をお願いしています。このアンケートは数問のシンプルな質問(1つまたは2つの選択式の質問とコメント(任意))からなり、自身がメンターとなっているTI-FRISフェローの研究活動について、同じ研究分野で同じようなキャリア段階にある他の研究者と比較してどう思うか、また、TI-FRISフェローの研究者としての成長について、前年と比較してどう思うか、について評価をしていただきます。

国際メンター

TI-FRISフェローの国際共同研究機関のシニア研究者に国際メンターへの就任をお願いしています。国際メンターには、以下の2つのタスクをお願いしています。
■ TI-FRISフェローの国際活動の支援
TI-FRISは、TI-FRISフェローの国際共同研究に対する資金の支援を行います。国際メンターには、TI-FRISフェローが研究成果を上げ、国際グラントを獲得できるように、TI-FRISフェローとの共同研究を通じて必要に応じてアドバイスやサポートを行っていただくよう、お願いしています。
■ 進捗状況の確認
TI-FRISフェローの進捗状況を把握することで事業の有効性を確認するために、国際メンターには、年1回、7月頃に、ごくシンプルな評価アンケートへの回答をお願いしています。このアンケートは数問のシンプルな質問(1つまたは2つの選択式の質問とコメント(任意))からなり、自身がメンターとなっているTI-FRISフェローの研究活動について、同じ研究分野で同じようなキャリア段階にある他の研究者と比較してどう思うか、また、TI-FRISフェローの研究者としての成長について、前年と比較してどう思うか、について評価をしていただきます。