Anderson Donovan
- 所属大学
- 弘前大学
- 部局
- 被ばく医療総合研究所
- 職名
- 助教
- 関連領域
- 生命・環境
専門分野
生物学的線量評価
研究キーワード
生物学的線量評価
細胞遺伝学
放射線生物学
所属学会
米国放射線影響学会
米国保健物理学会
日本放射線影響学会
研究テーマ
放射線緊急時および公衆衛生への応用を目指した標準化・高効率生物学的線量評価プラットフォームの開発
研究概要
原子力災害や放射線事故では、被ばく者の被ばく線量を迅速かつ正確に評価することが、適切な医療対応やトリアージを実施する上で極めて重要である。被ばく線量評価には、物理学的線量評価法と生物学的線量評価法があり、体内に放射性物質が残存しない外部被ばくでは、生物学的線量評価が用いられる。生物学的線量評価法の中でも、二動原体染色体法(Dicentric chromosome assay:DCA)は国際的標準法として60年以上にわたって用いられており、また、細胞質分裂阻害微小核法(Cytokinesis-block micronucleus assay:CBMN)は大規模災害時のスクリーニングとして有効である。末梢血を用いる染色体異常解析は、血液(末梢血リンパ球)培養に長時間を要することに加え、高齢者や疾患を有する患者では細胞増殖能や分裂指数(Mitotic Index: MI)が低下し、解析効率や再現性が制限されるという課題がある。本研究では、無血清培地や化学組成が明確な培地を用いてリンパ球培養条件を最適化し、MIの向上と安定した染色体解析法の確立を目指す。また、画像解析へのAI技術の導入や海外研究機関との共同研究を通じて、施設間で再現性の高い解析手法を構築する。さらに、放射線生物学、分子薬理学、情報科学、公衆衛生学など異分野との連携により、放射線緊急時対応、職業被ばく管理、臨床細胞遺伝学への応用が可能な、高効率かつ標準化された生物学的線量評価プラットフォームの実現を目指す。