斎藤梨絵
- 所属大学
- 岩手大学
- 部局
- 農学部
- 職名
- 助教
- 関連領域
- 生命・環境

専門分野
放射線生態学、分子生態学、野生動物
研究キーワード
哺乳類(イノシシなど)、
原子力発電所事故、
生態
所属学会
環境DNA学会
日本生態学会
日本哺乳類学会
研究テーマ
原子力発電所事故後の放射線汚染と無居住化が野生動物の生態に及ぼす影響の解明
研究概要
野生動物は、豊かな生態系を築く上で重要な存在です。しかし、近年、人間活動の影響により野生動物がさまざまな環境変化や脅威にさらされています。そのような状況下における野生野生動物の生態の変化や影響を明らかにすることは、人間と動物が持続的に共存できる社会の構築にとって重要です。私は共同研究者らとともに、福島第一原子力発電所事故およびチェルノブイリ原子力発電所事故後の地域に生息する野生動物を対象に、放射線による環境汚染や、人の避難によって引き起こされた環境変化が野生動物に与える影響を研究しています。
野生動物の放射性核種汚染は、野生動物種の生態と密接に関わっています。そこで、主に分子生態学(DNA解析)の手法により、食性、集団遺伝構造、種の移動分散を調査し、動物種への放射性核種の取り込みに影響を与える要因や個体差が生じる要因について明らかにしようとしています。
また、原発事故後の避難区域では、一部の野生動物の個体数の増加や活動時間の変化が生じたことが報告されています。人の無居住化に伴う野生動物の個体数増加は、原子力発電所事故後の 避難区域だけでなく、今後、過疎化が進んだ地域においても生じうる課題です。このような無居住化や人間活動の低下による中大型野生動物の生態の変化を把握することが、原発事故後の地域及び将来の人口減少が進む社会下における人と野生動物との共存において喫緊な課題となっています。こうした背景のもと、避難区域周辺の地区を中心に、無居住化に伴う野生動物の生態・個体群拡大プロセスに着目した研究にも着手しています。
野生動物の放射性核種汚染は、野生動物種の生態と密接に関わっています。そこで、主に分子生態学(DNA解析)の手法により、食性、集団遺伝構造、種の移動分散を調査し、動物種への放射性核種の取り込みに影響を与える要因や個体差が生じる要因について明らかにしようとしています。
また、原発事故後の避難区域では、一部の野生動物の個体数の増加や活動時間の変化が生じたことが報告されています。人の無居住化に伴う野生動物の個体数増加は、原子力発電所事故後の 避難区域だけでなく、今後、過疎化が進んだ地域においても生じうる課題です。このような無居住化や人間活動の低下による中大型野生動物の生態の変化を把握することが、原発事故後の地域及び将来の人口減少が進む社会下における人と野生動物との共存において喫緊な課題となっています。こうした背景のもと、避難区域周辺の地区を中心に、無居住化に伴う野生動物の生態・個体群拡大プロセスに着目した研究にも着手しています。
