御手洗靖大
- 所属大学
- 宮城教育大学
- 部局
- 教育学部
- 職名
- 講師
- 関連領域
- 人間・社会

専門分野
中古文学、和歌文学
研究キーワード
和歌
披講
国語教育
所属学会
和歌文学会
中古文学会
日記文学会
研究テーマ
和歌の場における声の研究――法楽和歌から教室まで――
研究概要
本研究は、和歌が詠出される場と、それが解釈される場における声の役割を考究するものである。前近代の和歌は、個人の心情の表出であると共に、集団で詠出される儀礼的な側面をもつ。例えば、『新古今和歌集』を編纂した後鳥羽院は、藤原定家らを率いて熊野詣を行った。各所の社に参詣し、もちろん毎度、神にささげるための和歌を詠むのだが、奉納のための歌会は神前では行われないことが指摘され、問題とされてきた。以降、例えば近世の宮中でも、神仏への和歌を詠むが、寺社に参詣しない。ではどこで、どのようにして歌を神仏にささげるのか。この事象を、声によって歌を献じる「披講」という作法に着目して解明したいと考える。
本研究は、以上の営みを、日本文学史の中から見いだし、海外の共同研究者の助言を得ながら世界文学史の中に位置づけることを目標とする。
なお、集団と声の関係はコロナ禍以降、つとに意識される。ここで明らかにした営みを、現代の国語教育(すなわち、現在の教室空間)に応用し、新たな教育的意義をも示したい。
本研究は、以上の営みを、日本文学史の中から見いだし、海外の共同研究者の助言を得ながら世界文学史の中に位置づけることを目標とする。
なお、集団と声の関係はコロナ禍以降、つとに意識される。ここで明らかにした営みを、現代の国語教育(すなわち、現在の教室空間)に応用し、新たな教育的意義をも示したい。
(画像は歌会の和歌の書き方を記した架蔵『千鳥のあと』文政2年)
