鈴木あい

所属大学
福島大学
部局
教育推進機構
職名
特任准教授
関連領域
人間・社会

専門分野

犯罪科学

研究キーワード

エビデンスに基づく警察活動
犯罪予防
介入

所属学会

日本行動計量学会
日本環境心理学会
日本市民安全学会
警察政策学会
日本犯罪社会学会

研究テーマ

エビデンスに基づく警察活動:実務家(警察・自治体)との協働を通じた犯罪予防対策の効果検証と一次研究を蓄積したデータベースの構築

研究概要

私は、実証的アプローチによる犯罪研究である犯罪科学(crime science)を専門にしています。エビデンスに基づく警察活動の実践においては、フィールド実験を通じた一次研究の蓄積のみならず、研究から得られたエビデンスにより効果があるとされた対策を分かりやすく実務家に普及させる取り組みが必要です。英米においては、犯罪減少と治安向上の実現のために、警察活動において何が有効か(what works)ということについての知見が蓄積されてきているほか、犯罪予防に関する研究結果を要約し、それらに基づくエビデンスを示すことで、実務家(警察・自治体)を支援するウェブサイトが構築されています。例えば、英国の What Works Centre for Crime Reduction では、犯罪抑止に向けた実践と介入に関する研究をレビューし、実務家向けに情報提供をしているほか、What Works Centre for Crime Reduction が作成している crime reduction toolkit では、犯罪予防のための実践と介入について、犯罪減少への効果、介入の焦点、エビデンスの質などの観点から分類し、公開しています。本研究では、フィールド実験を通じた効果的な犯罪予防対策の検証を積み重ねるほか、それらや他の研究者によって実施された一次研究をレビューし、実務家向けに情報提供するデータベースの構築を行いたいと思います。これらにより、日本におけるエビデンスに基づいた警察活動の推進に貢献することができると考えます。
 
写真:公共駐輪場における自転車の施錠行動の促進に向けたフィールド実験