July 7, 2025

TI-FRISフェロー・関根智仁准教授が「第24回船井学術賞」を受賞

 

TI-FRISフェロー・関根智仁准教授(山形大学大学院有機材料システム研究科)が、公益財団法人船井情報科学振興財団より船井学術賞を受賞しました。受賞タイトルは「有機複合材料の精密機能化による高性能デジタルスキンデバイス技術の開拓」で、山形大学では初めての受賞です。関根准教授は、ロボットや義手などに埋め込み可能(インプランタブル)で、触覚機能を高度に付与できる「デジタルスキンデバイス」を、独自の有機材料合成から実現しています。さらに機能化されたセンサ群を集積し、AIによる自動認識機構と一体統合することで、高性能化・高環境安定化・広域システム化の全担保に成功しています。

 

本表彰は、「情報科学および情報技術分野を中心に広く理工系分野において、顕著な研究業績があった若手研究者に褒賞を授与し、わが国の科学技術に関する研究の向上、発展に寄与する」ことを目的として公益財団法人 船井情報科学振興財団が定めているもので、関根准教授は萌芽的、独創的かつ高度な研究開発能力を有する若手研究者として選定されました。受賞対象者は、国内の大学あるいは公的研究機関に所属する若手研究者であり、評価の視点は、学術的な新規性だけでなく産業への応用可能性なども含まれます。

 

関根准教授らの研究により、触覚付与のためのデジタルスキンデバイスとAI技術の融合が推進され、触れた対象物を正確に予測できる物体認識システムが独自に構築されました。これらの成果はインプランタブルエレクトロニクスを超正確な触覚検出技術としての開拓へと導く重要な成果です。

 
 
関根准教授の受賞対象の業績は以下の通りです。
 
関根智仁 准教授
「有機複合材料の精密機能化による高性能デジタルスキンデバイス技術の開拓」
 
 
プレスリリース:
公益財団法人船井情報科学振興財団
https://funaifoundation.jp/grantees/awardees_up_to_now.html
山形大学
https://www.yamagata-u.ac.jp/jp/information/press/20250703/7/