野村 理
- 所属大学
- 弘前大学
- 部局
- 大学院医学研究科
- 職名
- 助教
- 関連領域
- 人間・社会
専門分野
ラーニングサイエンス、医学教育学(医療者教育学)
研究キーワード
医学教育
感情
学習科学
所属学会
医学教育学会
小児科学会
救急医学会
小児救急医学会
研究テーマ
危機的状況で揺らぐ医療者の感情を可視化するモバイルラボの創成
研究概要
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックに代表される危機的状況での診療を担う医療従事者のバーンアウト(燃え尽き症候群)を予防することにより安定した医療を持続的に提供する基盤構築を行うための感情モバイルラボを開発します。
これまで医療者の感情測定を試みる研究は北米を中心に多くなされ、リアルワールドではなく実験室環境で行われていました。本研究では、重症患者診療等に従事する医療者の感情を客観的かつリアルタイム測定しつつ、その診療業務を制限しないウェアラブルな複数の生体センサーデバイスを用い、測定場所を問わない仮想空間である感情データ測定モバイルラボの開発を実現します。具体的には被験者の足などに装着する皮膚活動電位測定センサー、感染防護具としてのフェイスシールド等に着脱可能な小型指標追跡システムデバイス、さらには、フェイスシールドに小型カメラを搭載することで表情動画を記録し、機械学習プログラミングを用いて解析する新手法を開発します。これにより、医療者の感情を持続的および多角的に測定することにより感情ビックデータ基盤を構築し、深層学習を用いることでバーンアウト発症の予測モデルを創出します。これを基に医療従事者のバーンアウト兆候の早期認識及び迅速な対応を可能にするメンタルヘルスプログラムを策定し、感染症パンデミックや災害などの危機的状況で最前線に立つ医療者のウェルネスを改善することで安定した医療を持続的に提供することが可能となります。
これまで医療者の感情測定を試みる研究は北米を中心に多くなされ、リアルワールドではなく実験室環境で行われていました。本研究では、重症患者診療等に従事する医療者の感情を客観的かつリアルタイム測定しつつ、その診療業務を制限しないウェアラブルな複数の生体センサーデバイスを用い、測定場所を問わない仮想空間である感情データ測定モバイルラボの開発を実現します。具体的には被験者の足などに装着する皮膚活動電位測定センサー、感染防護具としてのフェイスシールド等に着脱可能な小型指標追跡システムデバイス、さらには、フェイスシールドに小型カメラを搭載することで表情動画を記録し、機械学習プログラミングを用いて解析する新手法を開発します。これにより、医療者の感情を持続的および多角的に測定することにより感情ビックデータ基盤を構築し、深層学習を用いることでバーンアウト発症の予測モデルを創出します。これを基に医療従事者のバーンアウト兆候の早期認識及び迅速な対応を可能にするメンタルヘルスプログラムを策定し、感染症パンデミックや災害などの危機的状況で最前線に立つ医療者のウェルネスを改善することで安定した医療を持続的に提供することが可能となります。