July 6, 2023
第29回 TI-FRIS Hub Meeting/第45回 FRIS Hub Meeting(ハイブリッド)
TI-FRIS Hub Meetingは、専門分野と機関の垣根を越えた学際融合研究の重要性を理解し、活用することができる研究者を育成するために、東北大学で月1回開催しています。
言語は日本語と英語を混ぜて使用しています。異分野研究者同士では共通の常識や考え方は望めません。聴衆は発表中にどんどん質問し、討論し、理解を深めるようにしています。積極的にご参加ください。
第29回 TI-FRIS Hub Meeting(第45回 FRIS Hub Meetingとの合同開催)
第29回 TI-FRIS Hub Meeting(第45回 FRIS Hub Meetingとの合同開催)
日時:
2023年7月27日(木)11:00-12:00
開催方式:
ハイブリッド開催(オンライン/Zoom ・学際科学フロンティア研究所セミナー室)
事前登録が必要になります。
参加申し込みフォームよりご登録ください。
登録締切 7月26日(水)15:00
※新型コロナウイルスの感染状況によっては、感染拡大防止の観点から、オンラインのみの開催等、変更が生じる場合もございます。ご理解願います。
発表者:
田副 博文 (弘前大学/生命・環境/TI-FRISフェロー)
発表タイトル:
精密化学分析による物質循環トレーサーの探求
Exploration of Geochemical Cycle Tracer by Chemical Analysis and its Application to Different Field
要旨:
Exploration of Geochemical Cycle Tracer by Chemical Analysis and its Application to Different Field
要旨:
環境中の重金属元素の同位体比や放射性核種はその供給源や供給過程によって変化するため物質循環研究の重要な指標となる。例えば、海洋の深層水循環は熱量や溶存成分の輸送に重要な役割を果たすが、流速が極めて遅く物理観測が困難であるため、放射性炭素年代など化学トレーサーが用いられた。また、海底堆積物など層序を維持して情報が保持された試料は過去におきた環境変化の変遷を紐解く鍵となる。最近では、骨や貝殻などの生体硬組織に蓄積された同位体情報から生息域に関する情報を抽出することで海産物の産地同定や、先史時代の交易の解明など他分野への展開も図られている。
