February 7, 2023

第24回 TI-FRIS Hub Meeting/第40回 FRIS Hub Meeting(ハイブリッド)

ハイブリッド開催
 
 TI-FRIS Hub Meetingは、専門分野と機関の垣根を越えた学際融合研究の重要性を理解し、活用することができる研究者を育成するために、東北大学で月1回開催しています。
 言語は日本語と英語を混ぜて使用しています。異分野研究者同士では共通の常識や考え方は望めません。聴衆は発表中にどんどん質問し、討論し、理解を深めるようにしています。積極的にご参加ください。
 
第24回 TI-FRIS Hub Meeting(第40回 FRIS Hub Meetingとの合同開催)

日時:
2023年2月24日(金)11:00-12:00 

開催方式:
ハイブリッド開催(オンライン/Zoom ・学際科学フロンティア研究所セミナー室)
 ※オンサイト参加は当面はFRIS教員に限定させていただきます。
 ※新型コロナウイルスの感染状況によっては、感染拡大防止の観点から、 
 日時の変更、オンラインのみの開催等、変更が生じる場合もございます。
 ご理解願います。
 
オンライン参加ご希望の方は、事前登録が必要になります。
参加申し込みフォームよりご登録ください。
 
発表者:
Daniel Pastor-Galan(東北大学 学際科学フロンティア研究所 助教 / 先端基礎科学)
 
発表タイトル:UNEARTHING lost continents to unravel the cryptic recycling of continental crust into the mantle

 要旨:
固体地球の地質現象を説明する統一パラダイムであるプレート テクトニクスは、地球の外殻の複雑な進化を促進し、プレートの動き、マントルのダイナミクス、および長期的な気候変動を支配する。固体地球科学によって復元された地球史は、主に大陸に残された地質記録にもとずいている。プレート テクトニクスにおいて、プレートの動きは、プレート沈み込み帯での海洋リソスフェアの沈み込み・リサイクルの結果として説明されてきた。一方、軽い大陸はその浮力によって簡単にマントル深部に沈むことができないと考えられてきた。しかし、最近の固体地球の進化モデルは、現在の大陸の約65体積%が30億年前 までに存在していたことを示し、30億年前よりも古いものは10%に満たない。それらの新しい事実は、これまで簡単にマントル深部に沈み込むことがないと考えられてきた大陸地殻物質の膨大な量がマントル深部にリサイクルされてきたことを強く示唆する。従って、大陸地殻のリサイクルを考慮に入れた巨視的な物質循環の理解の再構築が求められる。